基本事項:プログラムの構成、コンパイル、実行

C言語のプログラムの基本構成

C言語のプログラムの構成は、基本的に下のようになっています。

#include <stdio.h>

int main(void) {


    return (0);

}

上記の各部分は以下の通りです。

#include <stdio.h>   ← 入出力に関するへッダーファイルの取り込み

int main(void) {  ← 関数の開始(int型のmain関数)


    return (0);    ← 関数の結果を戻す(「0」の場合、通常の終了)

}  ← 関数の終わり

基本的な約束事

演習: 上記の基本構成を紙に3回書いた後に、見ないでも自分で書けるか 確認せよ。

コンパイルと実行

下記のプログラムをemacs上で作成し、「hello.c」という ファイル名で保存しましょう。 emacsでは、文字コードがEUC-JPで保存されているか確認した上で、保存 して下さい。

#include <stdio.h>

int main(void) {

    printf("こんにちは\n");

    return (0);

}

printf(   )は、文字列や変数の値を表示してくれる 関数です。

C言語のプログラムはコンパイルして、実行形式の ファイルを作成する必要があります。コンパイルの方法は下記の通りです。

% cc hello.c
または
% gcc hello.c

コンパイルが失敗すると、下記のようなメッセージが表示されます。 文法上の間違い、単なる入力ミスなどが原因として考えられますが、 表示メッセージを元に、ソースコードを見直します。 下記の場合では、printfの行の最後の;を 入力し忘れたことが原因のエラーでした。

pc3240[susaki]508:~/program% gcc hello.c
hello.c: In function `main':
hello.c:7: parse error before `return'

ですが、上記のメッセージをよく読むと、「returnの前に parse(構文解析)エラーがありますよ」と出ています。ですから、 returnの直前、または前の行末があやしいと当たりをつけて見直していきます。

修正の結果、再度コンパイルを試みます。 コンパイルが成功すると、実行形式のファイルが生成 されます。UNIXコマンドのlsで確認すると、

% ls
a.out   hello.c

「a.out」というファイルができています。これが実行形式のファイルです。 それでは実行させるには、下記のように入力してみましょう。「こんにちは」と 表示されるはずです。

% ./a.out
こんにちは

ちなみに、実行ファイル名を「a.out」ではなく、別の名前にする方法も当然あ ります。例えば、「hello」という実行ファイル名にしたい場合、

% cc -o hello hello.c
または
% gcc -o hello hello.c

のように記述します。実行させるには、

% ./hello

のように入力します。

演習: 上記のhello.cを作成し、コンパイル、実行まで自分自身で 確認せよ。

須ア純一 京都大学大学院 工学研究科社会基盤工学専攻 空間情報学講座
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